自分が二重派遣で働いていることが分かったらどうする?

デメリット

二重派遣は、一見労働力を提供しているだけであり、派遣社員にとっては、自分の実力を認めてもらう評価のように感じる為、デメリットなどないようにも感じるかもしれません。しかし、実際には、派遣社員にとっては、デメリットになることばかりなのです。

 

二重派遣によって他社に派遣されたことによって、実力が認められたように感じますが、決して評価されて派遣されているとは限りません。確かに、優れたスキルを持っている人材は、どの企業も欲しいと願います。そして、そのスキルを譲る代わりに、それに見合ったマージンを受け取ることが出来れば、企業の発展資金にも繋がります。こうした欲があることから、未だに二重派遣がなくなることはありません。

 

そういった欲のために派遣された社員は、派遣会社の雇用条件で働いています。残業をしないという条件で雇用契約していたとして、二重派遣先で残業をするよう命じられたとすると、本来の派遣先であれば、断る権利が派遣社員にはありますが、二重派遣先では、この権利がなくなります。なぜなら、派遣会社による派遣ではないため、二重派遣先との雇用契約は勿論ありませんし、派遣会社との契約も、二重派遣先には通じません。そうした劣悪な環境で働かされるのに、時給は、派遣会社から提示されているもののままです。つまり、残業しても、残業代は付きません。こうした環境は、派遣社員にとっては、デメリットでしかありません。